oui oui

もっとたくさんの作品に接したい、それがわたしの旅の始まりでした。
ベネチアを訪れて感慨を新たに、人にも作品にも心で触れたいと思うようになったのです。

ＳＬはバーチャルではなくてARTなんだ。
人によって捉え方はいろいろでしょう。
ゲームをやってこられた方には、ＳＬもただのバーチャルなゲームに写るのかもしれません。
ゲームは確かにバーチャルです。
こちらのアクションに対して、どのようなレスポンスを返すのかはプログラムで決まっています。
手強い敵も、一緒に戦っている味方も本当は存在していないのです。

それでは、ＳＬもバーチャルなゲームのでしょうか。
そういったことを楽しむシムもあるでしょう。
わたしは、ＳＬはバーチャルではなくてソーシャルなんだと思います。
アバターの後ろには心を持った人がいます。
アバターの立っている場所には、そのシムを作り上げた人の心があります。
人も心も現実のものであって、仮想なものではありません。

SLだから何もかも自由でいいのではありません。
自由にするには、その時々、自分はどこまで自由にしていいのかわきまえているのか、ということが大切なのでしょう。
相手を思いやる気持ち、自分の責任、そういったことはリアルと変わらないのです。
旅を続けているうちに、いろいろなことを考えるようになりました。


シムからシムへと旅を続け、夜はキャンプで踊ったりチャットキャンプで腰掛けたりの日々が続きました。
旅先で知り合った方たちとお勧めのＬＭを交換したり、そのままその方たちと出かけたりと、旅行に夢中でした。
ある日のこと、旅で知り合った男性と一緒に名所めぐりをしていると、向こうから美女がやってきました。
美女が、私たちはパートナーなのかと尋ねます。
そのころはパートナーが何なのかよく分かりませんでしたが、そうでないことは間違いなさそうなので、noと答えると、その美女は男性に近寄りました。
ん？　お知り合い？　まさか、わたし誤解されてないよね＾＾；
女性はどうやらＩＭで話しているらしく、男性はチャットで、i have no moneyを繰り返しています。
え？　まさか、これって・・・＾＾；
男性は女性を振り切り、また二人で旅を続けました。
she is an escort.
エスコート？　このあたりを案内してくれるガイドなのかしら？
男性に聞くと、hookerだと教えてくれました。
この単語なら分かりますｗ
やっぱりそうだったんだ・・・
SLにも世界最古の職業の方がいることをはじめて知りました。