2015年02月05日
紅茶 4
前回、水の硬度について少し書きましたのでその続きを^^
紅茶の本場といわれるイギリスで飲む紅茶は、たしかに美味しいものでした
イギリスといっても広いので、まずはロンドンのお水状況を
ロンドンに行かれた方は、シャワーを浴びてちょっと驚かれたことと思います
まず、石鹸が泡立たず、シャワーで洗い流したあともなぜかヌルヌルがすっきり落ちません^^;
硬水のうえ、かなりの石灰が含まれているせいらしいです
この石灰質は、ヤカンの内側などに結晶化して、しばらく洗わないとびっしりと張り付きます
ええ? と驚くくらい分厚く、なるほど鍾乳洞はこうして作られるのか・・・、と思うくらい^^;
ところが、そんな水で淹れた紅茶がとても美味しいのです^^
日本では紅茶といいますが、それは紅茶を淹れたときの水色(すいしょく)が赤いのが由来なのでしょう
英語ではブラックティーといいます
ロンドンの水で淹れた紅茶はどす黒く、コーヒーと間違えたのかな、と思うほど
上の画像のように、本当に黒っぽいのです^^;
なるほどブラックティーです
おそるおそる一口・・・・
おいしい! 紅茶の甘みが口一杯に広がります
渋みやえぐみが少しもなく、茶葉の甘みと香りだけがじんわりと広がります
ミルクを足すと、コクと甘みと香りが一体となって思わずにっこりしてしまいました^^
茶葉の量は日本の倍くらい
日本の水で、こんな量で淹れたら渋くてたまらないはずです
硬水はタンニンが出にくいらしいのです
美味しさの秘密は、この茶葉の量なのでしょうね
さらに、ミルクを淹れない紅茶を良く見ますと、時間がたつと黒い小さな粒々がただよい、透明度も悪くなっていきます
カップにもシミのように跡がつきます
もしかしたら、石灰の微粒子にタンニンが吸着しているのかもしれません
さらにタンニンが除去されるのでしょうか
ただし、あまり見栄えがよくないので、やはりミルクですね^^
観光客の多いロンドンでは、お茶を注文すると、ミルクかレモンかを聞かれることもあります
前回お話したロンドンのレモンティーですが、レモンのクエン酸が石灰を溶かすせいなのかもしれません
ロンドンでは、みなさん、どうぞミルクティーを^^
ちなみに、スコットランドでは水質ががらりと変わり、紅茶の赤みも綺麗でした
このように、水質の違いは紅茶の味をすっかり変えてしまいます
何の茶葉なのか味では区別がつかないほどです
紅茶の会社もその研究は怠っていません
かの有名なトワイニングですが、同じ製品名のお茶でも国内用と輸出用ではブレンドが違います
それぞれ、硬水用と軟水用に作り分けられているのです
見分け方をご存知ですか?
トワイニングのロゴが真っ直ぐなのが硬水用、アーチ型になっているのが軟水用です^^
次回は、そんな硬水用のブレンドを、日本でも美味しく淹れる方法を^^
Posted by mizuki at 20:50│Comments(0)
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