mizuki
2015年02月08日
13:49
ちょっと季節はずれですが、今回はアイスティーのお話を^^
そもそも今回の紅茶のお話は、いつも飲んでいる日東紅茶が3月から値上がりするので、今のうちにとたくさん買い込んだのがきっかけでした
日東紅茶が値上がりすれば、他の紅茶も追随して値段が上がることでしょう
みなさんも、どうぞ今のうちにお好きな紅茶のストックを^^
日東紅茶のティーバッグはお手軽で美味しいので、じつは、ティープレスを使うのはお客様がいらしたときぐらいなのでした^^;
瀟洒なカップのセットもそのときぐらいしか出しません
いつもはマグにティーバッグ、なのでお客様がいらしたときは、えーと、この茶葉はどのくらいだったかしら、と少しあわてますw
注ぐ瞬間までヒヤヒヤ ^^;
綺麗な赤が出て、いい香りが立ち上るとほっとします
さて、普段使いの日東紅茶のティーバッグには、DAILY CLUB と DAY & DAY があります
DAILY CLUB の方が値段が高く、コクと香りがあります
高いといっても DAILY CLUB のティーバッグはひとつ10円もしないくらいですが ^^
それならいつも DAILY CLUB を飲んでいるのかと言うと、冬は DAILY CLUB、夏は DAY & DAY の方が好みに合うのです
どちらもスリランカ(セイロン)メインのブレンドだと思いますが、 DAILY CLUB にはアッサムとダージリングも入っているのかな^^
DAY & DAY は爽やかですっきりとした味わいです
ホットでもアイスでも夏に良く合います
秋になって、夜に少し冷え込むようになると DAY & DAY では物足りなくなり、久しぶりに DAILY CLUB を淹れてほっこりします^^
やがて春になると DAY & DAY のアイスティーを飲みたくなり、ホットやアイスで夏を過ごし、それからまた秋が訪れる頃に DAILY CLUB に戻ります
DAY & DAY の一般の評価はそれほど高くありません
安い紅茶の代表のように言われ、日東紅茶好きの方々にも人気があるのはやはり DAILY CLUB です
ところがこの DAY & DAY は淹れ方によって、とても美味しいアイスティーが作れるのです^^
アイスティーを作るときに、気を遣うのがクリームダウンではないでしょうか
クリームダウンとは、わたしも詳しい理屈が分からないのですが、タンニンとカフェインが結合して結晶となって紅茶を濁らせることです
ミルクを入れたように白っぽくなり、見た目が悪くなるだけではなく、紅茶の香り味わいも消し飛んでしまうのです
同じように作っても、起きるときと起きないときがあるのが不思議です
それではアイスティーを作ってみましょう
ここからは、まったくの自己流です^^;
DAY & DAY の評価が高くないのは、普通の紅茶と同じ淹れ方をされているからだと思います
抽出時間が長すぎているのです
わたしの淹れ方では DAY & DAY の抽出は10~12秒が最適で、30秒を超えるとえぐ味がでます
まるで硬水用のブレンド^^;
DAY & DAY の水色はかなく濃いので、たとえ3人用のポットでも一つのティーバックで見事な紅茶らしい色がつきます
普通の紅茶のように1分も置けば、渋味もたくさん出てきます
カップに注がれた紅茶は水色もそれらしく、渋味も立っているので紅茶と言えば紅茶ですが、甘みも香りもありません
そんな使い方が、評価が上がらない原因ではないかと^^;
DAY & DAY のティーバック1つで淹れられるのは1カップ分です
アイスティーの場合はあとで薄まる分を考えて、お湯は150ccくらいにして濃い目に淹れましょう
カップにティーバックを入れ、お湯を注いだらティーバッグを上下に振り、1、2、3と数えて10まで来たらティーバックを未練なく捨ててください
早過ぎないかご心配ですか? 大丈夫です^^
カップはそのままで、グラスに氷をたっぷりと用意します、急ぐ必要はありません
教科書では、氷の上から勢いよく紅茶を注ぐことになっていますが、絶対にやってはいけません
クリームダウンが起こるのはもっと低い温度なので、90度くらいの紅茶を少しばかり早く冷やすために一番上の氷を消耗させるべきではありません
グラスの縁からそっと注ぎ込むのがmizuki流 ^^
紅茶は縁から底に回り、下の氷からキュウキュウと溶けて紅茶を冷やしていきます
熱い紅茶が溶かした氷が、だるま落としのように上の氷を下げ、その氷が紅茶に溶けて小さくなり・・・
理科で習った通り、対流によって冷えた紅茶は底におとなしく下がり、まだ熱い紅茶は上に積まれた氷を上っていきます
かき混ぜる必要もなく、静かなまま自然にませます
やがて対流はおさまり、紅茶はクリームダウンが起こりやすい危険な温度を見事にくぐり抜け、しかるべき温度に落ち着きます
下の方の氷は小さく溶け、上の方の氷はまだ大きいまま
ここから上の大きい氷が活躍します
上の氷は、アイスティー全体ををつめたーく冷やしはじめるのです
グラスの回りに細かい水滴がついたら飲み頃です
何も入れず一口どうぞ^^
ね、びっくりするくらい甘いでしょう?
これが DAY & DAY の本当の力です ^^